金融・お金
格言集



株式格言集4

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損切りは素早く
投げの決断ができずに損を大きくすれば、それだけ資産が減る。したがって、投げの決断は素早くやれ、と説いている格言である。

見切りを早むるとも、断じて遅らすなかれ
相場には、流れがある。その流れに棹差す投資法もあるが、流れが変わったと思えば、この格言のとおり、見切りは断じて遅れてはならない。

損玉を決断早く見切ること、これ相場の神仙と知れ
神仙とは、神通力のある仙人のことである。損している株を、決断早く見切ることは、相場の神様がやることだということで、売りの決断を追っている。いつまでもくよくよしていてもはじまらない、と教えている。

玉整理、知りつつ、自分も整理され
相場が高値をつけ、信用取引の買い残高が増えると、一転して、整理相場となることがある。単なる玉整理だとたかをくくっていると、自分の手持ち株も、あれよあれよという間に値下がりしてしまうということ。相場の流れの変化をよく見て、損をいかに最小限に食いとめるかがポイント。

引かれ玉は投げよ
引かれ王とは、損勘定になっている株のことである。損したらとっとと売りなさいといってます。

見切り千両
買った株が下がっても、思い切って投げられず、仕方なく塩清けにして持っている投資家が多い。やがて相場が戻ろだろうと思っている間、ずるずると下がっていく。この格言は、そのような投資家に対して、投げの決断を追ったもの。

判断を誤ることは正常なことだ、それを修正しないのが異常である
しまったはしまえ
今、この株を買うと儲かると思って投資するが、逆の目の出ることが多い。そんなときは、思い切って売り、別の株に狙いをつけるか、休むべきだ、という意味の格言。株式投資には、方針、路線の変更など、柔軟性のある戦略、戦術が求められる。株価は、天井圏にあるよりも、底値圏でどっしりと腰を据えている期間が長い。自信を待って買った株でも、買い値より下がって、なかなか戻らないことがある。それでも損はいやだから、戻りを待つ。その段階で方針を変えないと、ジリジリと下げ続ける。とうとう、戻り待ちをやめて投げると、そこが底値だったというケースがある。

手じまいは脱兎のごとく
売買のタイミングも大切であるが、損勘定になっているときに、投げたり、買い戻したりはなかなかできないものである。株式投資で、撤退の決断ほどむずかしいものはない。脱兎のごとくとはいかなくても、損を大きくしないようしたい

最初の追い証の時に売れ
信用取引で、思惑とは反対に相場が下がり、損をしているのに、急落、暴落場面に出会うと、投資家の心理は、不安感で揺れ動く。どう対処すべきか。投げるべきか、戻りを待つか。追い証を出すよう、証券会社から連絡がきても、考えるのはそのことばかりで、資金を考えると悩みは深まる。心理的にも追い込まれる。格言では、投げのタイミングとして、最初の追い証が撤退の時と警告している。

卵は一つのカゴに盛るな
分散投資を説いた格言である。資金量にもよるが、一銘柄に集中投資すると、当たれば儲けは大きいが、危険はつねにつきまとう。業種を変え、銘柄にバラエティを持たせて投資するのがよい。株式のみでなく、公社債など、元本の安全な有価証券に分散投資するのも一法である。

理屈に当たり相場にはずれる
理と非との中にこもれる理外の理、株の高下の源と知れ
相場には、理屈だけでは説明できないことが、しばしば起こる。こんな好材料が出たのだから、株価は当然上がると思っても、予想がまったく外れ予想がまったく外れたりする。株価を形成する要因は複雑で、理屈倒れになるなという格言。

遠いものは避けよ
株式投資の初歩として自分の知っている会社や、身近な生活と関連のある株から入り、縁遠い株は避けたほうが賢明だということ。これは、理由のあることで、上場会社に勤めるサラリーマンは、まず自社株や関連会社の株、または、自社と同業の株なら、業績の動向がはっきりとつかめるし、株価動向にも関心があり、方針を誤ることが少ないからである。

指し値は取り消すな
目先の値動きにこだわらず、決めた指値で買いなさいという格言。時価より少し低い値の買い指値で注文を出して見たものの相場が下がって、商いがつきそうになると、もっと安い値で買えるのではないかと思って指し値を下げたり、取り消したりする投資家が多い。このように、目先の値動きにこだわると、株価が反発してチャンスを逃がすこともある。一円でも安い値で買いたいのが、投資家の心理ではあるが、値段を買うのではない、と教えているわけである。また、指値で売り注文を出すとき、時価より少し高めに出し、指値に固執して、売り逃げのチャンスを失するケースがある。

相場師は孤独を愛す
株式投資で成功するには、他人と同じことをしていてはいけない、という格言。いうまでもないが、相場は安くて、人気の離散しているときに買い、高くなって、人気が出ているときに売るのが、成功の秘訣。勝負は、独りで、挑戦しなけれぱならないというわけである。

建て値忘れよ
建て値とは、信用取引の売買値であるが、この場合は、実物で株を買った値段のこと。忘れようとしても忘れられない値を忘れよというのは、どんな意味があるのだろうか。買った株が下がった場合は、くよくよせず、自信を持って投資したのだから、買い値など忘れて、長期投資の覚悟も時には必要だとさとしているのである。

備えあれぱ迷いなし
株式投資で大切なことは、自分がしっかりとした相場観を待ち、自信を持ってのぞむこと。そのためには、株式相場についての研究が必要である。カンだけを頼りに投資すると、目先の動きに振り回されたり、ほかの値上がりしている株がよく見えるなど、迷ってしまう。株式投資をすることの効用は、内外の経済を勉強することもその一つであるから、研究を怠ってはならない。相場格言は、ぬれ手で粟はつかめない、とさとしている。

金ななる木は水では生きぬ、汗をやらねば枯れていく
投資は、研究第一と教えている格言。そのためには、研究資料を集めるために、コストをかけることも、大切な要件の一つだろう。

相場は、豹変する
相場はいつ局面が変わるか判らないから、細心の注意が必要、といっている。

名人は相場の恐さを知る
いろいろな局面をくぐり抜けてきた投資家は相場変化の恐さを知っているから、相場を甘く見ず無理なことはするなという格言。相場に名人という表現はおかしいかもしれないが、、株式相場で成功する人はわき目も振らずただ株に熱中する人というよりも、慎重に行動する人である。

当たり屋につけ
曲がり屋に向かえ
思惑が当たって、儲けている人が当り屋。当り屋は、それだけ研究し、運もついているわけだし、提灯買いしてはどうかという格言。曲がり屋に向かえは、はずれまくっている人とは反対の投資方法を薦めている。

当たり屋といわれたころから曲がり出し
当たり屋に向かえ
前項とは、反対のことわざ。当りまくっている人間もいつかは外れる。提灯買いで押し上げられた銘柄は、いつかは反動安が待っているというわけ。

つかぬはやめよ
ツキのないケースは、株式投資をした人なら誰しも経験していることであろう。このような場合はしばらく休んで、様子を見るのもよい。またチャンスがめぐってくる、という格言。

ケイ線を過信するな
ケイ線には十分に研究された経験則が盛り込まれているが、株式相場は、経済と同じように生きている。過去の動きだけから未来を見通すことを戒めている。たしかに、相場にも歴史は繰り返すと言う面があるから、経験則は大切にしなければならないが、ケイ線だけに頼っていると、失敗することがあると警告している格言。


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