金融・お金
格言集



株式格言集1

戻る


利食い千人力
株は、買うときと同じように、売るタイミングもむずかしい。これは、利食いは千人の味方を得たのと同じ、という有名な格言である。

利食い八分
売り買いは腹八分
どんなに株式投資の経験のある人でも、大天井や大底を知るのは、あとになってからである。中には、当たる人もあるだろう。しかし、相場は暴騰すれぱ暴落があり、また、その反対もある。やっばり、あの値で売っておけば…は、もう遅い。買いには資産のすべてを投じることなく、ほどほどに、という意味あいも込められている。

パラを切る如く売るべし
誰でも、パッと開き切ったバラをもらっても、美しいとは思うが、すぐにしおれるので、そんなに喜ばないだろう。むしろ、八分咲きぐらいのところで思い切って枝を切るのが、惜しい気もするけれど、楽しめる。株も、八分目ぐらいで利食いして、実現益を手中にすることが腎明であるという意味。

アタマとシッポはくれてやれ
投資家の心理としては、最安値で買い、最高値で売りたい、の一語につきる。とにかく、アタマからシッポまで食べてしまいたい。が、そんな欲張ったことは考えずに、売ったあとに買った人も食べるところがあるように、魚にたとえて、頭と尾の部分ぐらいは残して思い切れ、ということ。天井で売ろうなどと考えていると、失敗する。株式投資のむずかしさを、さりげなく表現している名言である。

利食い急ぐな、損急げ
上げ相場の場合には、あわてて利食いする必要はない。一時的に下がっても、儲け幅が多少減ることぐらいですむ。しかし、損をしているのに、投げるチャンスを失うと、損はかさむばかりになる、という意味である。

筋の耳打ちは信額するな
「あなたにだけ教える」といった情報通の話に乗るな、というウォール街の格言。何が株価を上げる材料か、常日ごろの研究こそが、大切であるということ。

天井三日、底百日
相場が高値にある期間は短いが、底値の期間は、はるかに長いという経験を表わした格言。相場は、ナベ底をはっているような期間が長いが、上昇に転じたのちは、ジリジリと水準を切り上げて、天井圏に入ると、急騰する習件がある。そして、天井は三角形の頂点のような鋭角を形成している。そのあとはストンと下がり、底値をはう期間が長く、三角形の底辺を形成するケースが多い。

登り百日、下げ十日
これは、相場が下降局両に入りたら、その下げ足は速い、ということを表わしている。上げ相場は、物色買い人気と利食い売りの繰り返しの中で、ジリジリと水準を切り上げていくため上げるためには時間が掛かる。そして天井に入ると大商いになり、人気も熱を帯びてくるが、相場が伸び切ったところには、信用取引の買いが残っている。つまり、やがては手じまい売りをしなければならない「売り予備軍」をかかえていることになるので、不測の悪材料があると、鋭角的に下げるケースが多い。つまり下げ十日である。

山高ければ谷深し
相場は暴騰することもあるが、つねに反落する危険もはらんでいる。しかも、上げ相場が高ければ高いはど、下げ幅もきついことを示す格言。

株価はもとの古巣にかえる
株価の里帰り
全体相場にサイクルがあるように、個別銘柄の動きにもサイクルがあり、いつかは過去の株価に戻るケースが多いということをいった格言。

知ったらしまい
増配の決算が発表されたと企業の業績が好転してきては、もう織り込みずみとなる。株価は業績が好転しつつあるらしいという段階で、先買いされるからである。

二日新甫(しんぽ)は荒れる
月初めの立会が、一日が休みで二日から始まると、その月の相場は荒れるというジンクス。

売れば二上がり、買いや三下がり、切ってしまえば本調子
二上がり、三下がり、本調子は三味線用語。三味線の調子に合わせて、相場の皮肉をついた格言。相場は、個人の思うままにならない。持ち株を手放すと上がるし、買うと下がる。しばらく手を休めていると、相場らしい相場展開になるということ。

休むも相場
株式投資も、休むことが大切だと説いた格言。相場には、上げか下げか、判断に迷うことがしばしばある。そんなときは、少し次の相場展開を待てばよい。また、冷静に場面、場面に対処していかねばならない。そうした投資態度は、適当に体むという気待ちがあるからこそ維持できるわけで、常に売ったり、買ったり、回転売買をしていると、失敗する。

休むほど相場の極意ほかになし
ちょっと当たれば、買い進んで、体むことを知らずに、ついつい深追いすることが多い。しかし、手を休めることが、最上の策である場合もあるということ。

損して休むは上の上
損をしたあと、なんとか取り返そうという気持ちになるのは勝負事と同じであろう。ついあせって、他の株を仕掛けることになるが、こんなときこそ、落ち着いた態度が求められる。自信があろうとなかろうと、取り返したい一心になったときは、はやる心を抑えねばならない。買うチャンスはいつでもあるよということ。

一次規制に売りなし
相場が上昇し加熱してくると、委託保証金率が引き上げられて、信用取引が規制されるが、その第一次規制の時は、まだ売り逃げの時期ではないという格言。これは、当たる時と、当たらない時がある。相場が若く、市場エネルギーが強いときは、規制のブレーキはきかず、さらに相場は上昇する。担保余力があるし、買っている株が値上がりしているからである。しかし、相場が熱し切ったところで、規制されたときは、油断してはいけない。完全に相場の腰が折られることがあるから要住意である。

逆日歩に買いなし、逆日歩に売りなし
逆日歩は、信用取引で個別銘柄の売買の取組みが、買いよりも、カラ売りが上回って、証券金融会社の段階で株不足となり、その株を調達する際に支払う品借り料をいう。買い方は、逆日歩が入ってくるので有利であるがこういった状態になったとき、売り方は、買い戻しに出る。買い方は、勢いに乗って買い進む結果になるので、株価は高騰する。が、こうした株は、なにか悪材料があって高過ぎると見られたからこそ、信用売りが入っていたので、逆日歩の解消とともに反落するケースが多い。もともと、売り方の買い戻しによる値上がりなどは、線香花火的なもの。深追いは、危険である。

踏みには売り向かえ
逆日歩のつく株は、理由があるから、信用売りが多い。この場合、売り乗せてもいけるという見方は成り立つ。しかし、このような株は仕手系株が多くて、値動きが荒い。結局、一般投資家は、買いも売りもなし、仕手株の短期決戦は避けたほうが無難である、と戒めている格言である。


戻る

ホームへ
(C)金融格言集